断食のこと その2

1週間の断食といっても、食事をしないのは最初の3日間だけです。
その後3日かけて通常食に戻すために、少しずつカロリーを増やしていく補食をとります。


まずは、体の中を空っぽにしていきます。
初日、まだこれから何が起こるのか不安交じりの時に
『下剤を使いますか?医師の処方はないので、自分の意思ですよ』
と言われた時には、施設の本館の古い建物の雰囲気も相まって
うわぁぁ−− 薬でへろへろにされて、マインドコントロールされるのでは
なんて考えがあたまの中をぐるんぐるん@@
「いいえ飲みません」と言えない雰囲気で 汗汗・・・という葛藤を経て
体に優しい穏やかな下剤、酸化マグネシウムを水に溶いて飲みました。
とても素直に、おなかも痛くならず下剤はよく効きました。
(後からほかの人に聞いたら、あの下剤はちっとも効かないとのご意見)


食事をしない3日間は、水とお茶と酵母入りの酢だけで過ごします。
さぞ苦しい思いをして、夜なんかのたうちまわるのではなどと思っていましたが、
これがまた意外とすんなり。往生際の良い私。


最初の2日間は下剤の影響か、トイレと仲良し。
次第に出るものも無くなり、便意ももよおさなくなります。
そして3日目になると、腸内空っぽ。
腸だけでなく、エネルギーが入ってこないので、頭も空っぽ
持って行った本も読むことができません。


断食中は筋肉の減少を抑えるため、ひたすら「散歩」と称する、
炎天下を徘徊する修行を課されます。
古くからお金持ちがセカンドハウスを持つこの別荘地は、
時折、空腹を抱えた人がよれよれ歩いています。